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DIY・ものづくりおすすめ

DIY初心者が挑戦!本格ピザ窯の作り方

はじめに

アメリカ滞在中、現地のピザ屋で食べた焼きたてピザの衝撃は今でも忘れられません。その場でハーフ&ハーフをオーダーすると、目の前で生地を伸ばし、わずか5分ほどで香ばしく焼き上がったピザが運ばれてきます。外はパリッと、中はふわっとした食感で、しかも飲み物付きで8ドル程度という手軽さでした。

帰国後、日本でも同じ味を求めてデリバリーピザを注文してみましたが、配達時間による冷めや、3000円を超える価格に納得できませんでした。

「あの味をもう一度」と調べてみると、本格的なピザには350度以上の高温で短時間焼成することが重要だと分かりました。しかし、家庭用の石窯風オーブンでは250度程度が限界で、どうしても再現できません。

そこで思い切って、屋外で本格的なピザパーティーができる石窯をDIYで作ることにしました。「椅子作り」に続いてまだ2作目という超初心者でしたが、1ヶ月間の挑戦の結果、あの感動の味を再現できる石窯が完成しました。

製作物

完成したピザ窯の全体像と、約1ヶ月間の製作過程をダイジェスト動画でご紹介します。

完成仕様

  • 全体重量:約150kg(大人4人で移動可能)
  • 構造:1層式ドーム型、アーチ入口
  • 到達温度:最高400度
  • 台座:木材フレーム構造(後に筋交い補強)

製作ダイジェスト動画 DIY初心者が挑戦した本格石窯づくりの全工程を約3分にまとめました。特に以下の工程をご覧いただけます:

  • 土台作り:木材フレームによる軽量台座の構築
  • 窯本体組み立て:耐火ボード設置からモルタル塗布まで
  • レンガ積み上げ:ドーム型の形成過程
  • アーチ入口作成:最も技術を要した美しいアーチ形状
  • 温度測定&実焼き:K型熱電対での温度確認と実際のピザ焼成

初心者でも「一歩ずつ進めば必ず完成する」ことを実感していただける内容となっています。

設計図(振り返り)

一番のこだわりは木材の台座です。一般的にはレンガで土台を作ることが多いのですが、周囲からは燃えるからやめた方が良いと言われました。しかし、ここは譲れませんでした。結果的にとても良かった。理由としては、

  • 見た目がスッキリした
  • 台座に空間ができて薪も置ける
  • 軽量(150kg程度)なので4人いれば移動できる


石窯の種類

1層式と2層式


石窯には空気の入り口と出口を同じ穴から行う1層式別々の箇所から行う2層式があります。

  • 1層式
    • メリット:火力が強い、コストが低い、軽量、制作が手軽
    • デメリット:火力調整と調理の同時進行ができない、温度が下がりやすい
  • 2層式
    • メリット:調理しながら火力を上げられる
    • デメリット:1層式のメリットがそのままデメリットになる
  • 木材台座のため軽量化が必須
  • DIY初心者には2層式は技術的にハードルが高い
  • ピザは5分程度で焼けるため、調理と火力調整の同時進行は不要
  • 石窯の温度を素早く上げられる方が実用的

初心者には1層式がオススメ!

石竈の形

石窯のカタチ参考サイトを参考に、以下の選択肢から決定しました:

  • 部屋の形:BOX型 vs ドーム型
  • 入口の形:四角形 vs アーチ形

選択結果:ドーム式+アーチ型

1層式でシンプルにした分の工数をデザインに投入し、難易度は高いものの見た目の美しさを優先しました。

煙突を付けなかった理由 当初は煙突設置を予定していましたが、以下の理由で断念:

  • 鉄と石の接合部分の設計が複雑
  • 煙突により空気循環は良くなるが、窯内温度が上がりきらない懸念

設計

熱設計

400度近い窯の直下に木材台座があるため、熱による劣化対策が重要でした。

断熱構造

  • 石膏ボード:約1cm(下層)
  • 耐火モルタル:約2cm(上層)

当初検討していたロックウールは施工性を考慮して不採用としました。

設計図

この頃はCADも使用していなかったため、Google図形描画で設計図を作成しました。製作中に変更した部分もありますが、参考資料として公開しています。

耐火モルタルは少し高いですが、アサヒキャスターを使いました。満足しています。

オススメは「ピザ釜 BBQ炉などに アサヒキャスター  CA-13T 25kg」です。

石窯内部の温度測定

400°に耐えられる温度計は高価なので、デジタル式を選びました。K型熱電対を使った測定器を窯を作るときに端子だけ窯内部から出るように埋め込みました。外からデジタルで測れるので、リアルタイムで温度変化がわかり便利でした。

469 PPLS デジタル温度計 TR-TEMK01 K型熱電対付き 単4電池タイプ」を使用しました。

設計変更

当初の設計にはありませんでしたが、台座がかなりぐらついていたため、後から筋交いを設置しました。この改良により台座の安定性が大幅に向上し、調理中の振動も軽減されました。 もし再製作するなら、筋交いを最初から設計に組み込むことをお勧めします。

製作日数・費用

製作期間

  • 実質作業日数:約8日間(週2日×4週)
  • 総期間:約1ヶ月
  • 作業ペース:週末中心の無理のないスケジュール

費用

  • 総額:約2万円
  • 主な内訳:耐火モルタル、耐火レンガ、木材、石膏ボード等

記録方法 当時はDIY初心者で記録を詳細に取っていなかったため、製作過程の写真を寄せ集めて動画にまとめました。これが最初のCAD導入前の作品だったため、設計図もGoogle図形描画という手作り感満載の状態でした。

製作から5年後の状況 耐久性検証済み

  • 経過年数:5年以上
  • 構造の状態:木材台座含め、全く問題なし
  • 熱による劣化:石膏ボード+耐火モルタルの断熱設計が効果的
  • 屋外設置:雨ざらし状態でも構造的な問題は発生していない

この長期使用実績により、木材台座という当初心配された選択が正しかったことが証明されています。

使用レビュー

実際に1年以上使用してみた率直な感想をお伝えします。

火起こし・温度管理

  • 通常時:火起こしから調理可能温度(350度以上)まで約1時間
  • 湿気の多い日:薪が湿っている場合は約2時間かかることも
  • 連続使用:一度の火起こしで3枚のピザは余裕で焼ける
  • 温度維持:薪を少し足せば長時間の連続使用が可能

実用性

  • 調理能力:家族4人分のピザを一度に作るには十分
  • メンテナンス:特別な手入れは不要、雨ざらしでも問題なし
  • 移動性:大人4人いれば庭の模様替え時も対応可能

課題

  • 年齢との戦い:最近は胃もたれでピザをあまり食べられず…
  • 現在の状況:残念ながらほぼオブジェと化している

まとめ

  • 製作満足度:非常に高い。完成時の達成感は格別
  • 味の再現度:アメリカで感動したピザの味を見事に再現
  • 副産物:ピザ生地も自作するスキルが身についた
  • 現在の状況:年齢的にピザが重く、オブジェ化が進行中…
  • 総合評価:大変だったが、挑戦して本当に良かった
  • DIY初心者でも本格的な石窯は作れます。
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