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AI・プログラミングトックリツバメ観察

ツバメの巣観察プロジェクト第3弾:スイッチボット赤外線でツバメ観察|暗闇撮影成功

家に巣を作ったツバメの定点観測、第3弾です。第1弾ではラズパイとWebカメラを使って省エネ・低コストのYouTube Live配信システムを作り、動体検知で必要な部分だけを切り出すソフトも開発しました。第2弾では自動エンコード配信の仕組みを構築(まだ若干の不具合はありますが)。

しかし、ここで大きな壁にぶつかりました。巣穴が暗すぎて何も見えないのです。

暗闇という強敵現る

どんなに頑張って撮影システムを作っても、肝心の巣の中が真っ暗では意味がありません。そこで思い出したのが、家に眠っていたスイッチボット屋内カメラです。これ、子供の見守り用として購入したものの、最近はすっかり使わなくなっていました。でも、このカメラにはナイトビジョン機能がついているんです。

「これは使えるかも」と思い立ち、早速実験開始です。

お手軽赤外線撮影システムの完成

用意したのは以下の機材です。すべて手元にあったものを組み合わせたのですが、1から買っても1万円以内に収まります。

  • SwitchBot 屋内カメラ(主役)

消費電力を測定してみると、2.8Wでした。

  • スマホ(モニター用)
  • モバイルバッテリー(給電用)
     最近は高くなってしまってしまいますが、Ankerを買っておけば間違いなしです。
    10000mAだと15時間程度撮影できる計算ですね。
  • 伸ばし棒(設置用)
  • クレードル(固定用)
     一体型のものが良いかもです。一例。
  • microSDカード 32GB(録画用)
    ラズパイ(アプリケーション)で使えるタイプの方が読み込み、書き込み速度が速いのでおすすめです。

こちらがシステムになります。赤外線ライトが6つあり光っているのがわかるかと思います。

32GBあれば短時間の撮影には十分です。1080pで1時間あたり2GB程度なので、容量的には余裕があります。

これらを組み合わせて撮影システムを構築しました。設置は意外と簡単で、伸ばし棒にクレードルを取り付け、そこにカメラを固定するだけ。モバイルバッテリーで給電すれば、カメラが自動的にWiFiに接続して撮影が開始されます。

設定は驚くほど簡単

スイッチボットのアプリをインストールして、カメラを認識させるだけ。設定で赤外線機能と録画をオンにすれば準備完了です。クラウド保存も可能ですがサブスクになりますので、今回は無料でできるローカル保存を選択。microSDに直接録画されるので、データの管理も楽です。

ただし、microSDに保存されるファイルは「media」という細切れの独自形式。直接は使えないので、必要な部分はアプリから切り取って保存する必要があります。

手順

アプリの使い方を説明します。

ナイトビジョンの設定

録画の設定

microSDをカメラにセットして、設定->ローカルストレージから、録画を有効にします。

撮影

このように段ボールに入れて真っ暗にします。

以下のように撮影されます。かなり鮮明ではありませんか?

ファイル出力はアプリの再生画面から以下のように該当時間をサーチして、録画したい時間で録画ボタンを押して、再生し、停止ボタンするという原始的なやり方にはなります。(長い時間だとその分再生する必要があるので向いてませんね。)

撮影結果は予想以上

以下動画です。

肝心のツバメの撮影結果ですが、思った以上に撮影はできました。ただし、巣の奥まで見えるか?というとは微妙な感じ。昼間だったこともあるかもしれませんが、天井という設置場所の制約もあり、カメラが小さいとはいえ、もう少しコンパクトでないと中心からずれてしまう感があります。

次回への課題と改善案

今回の経験を踏まえ、次回は追加の赤外線ライトで照射能力を高める方法も考えてみようと思います。また、カメラの角度問題については、ミラーを使って何とか解決できないか検討中です。技術的な課題はまだありますね。

まとめ

今回の実験で分かったのは、スイッチボットの屋内カメラのナイトビジョンを使えば、簡単かつ格安で暗所撮影システムが構築できるということです。ツバメの巣観察以外にも、ペットの隠れ家観察、害虫調査、配管点検、防犯用途など、狭くて暗い場所での撮影に応用できそうです。

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