DIY初心者が挑戦!本格ピザ窯の作り方
2023.11.23
はじめに
アメリカ滞在中に感動したピザの味。日本では配達が主流で、できたての美味しさが味わえず、価格も高め。現地では、その場でハーフ&ハーフの注文ができ、10分もしないうちにピザが届きます。価格も庶民的で、飲み物付きで10ドル以下でした。
日本でも同じ味を楽しみたいと思い、調べてみると窯の室内を350度以上にして短時間で焼くことでフワカリ感が出ることがわかりました。電子レンジの石窯製品では250度程度なので温度が足りません。
そこで、屋外でピザパーティーを楽しめる本格的な石窯をDIYで作ることにしました。DIY初心者(イスに続いて2作目)の挑戦でしたが、結果的においしく食べられる石窯ができましたので紹介します。
製作物
設計図(振り返り)
一番のこだわりは木材の台座です。一般的にはレンガで土台を作ることが多いのですが、周囲からは燃えるからやめた方が良いと言われました。しかし、ここは譲れませんでした。結果的にとても良かった。理由としては、
- 見た目がスッキリした
- 台座に空間ができて薪も置ける
- 軽量(150kg程度)なので4人いれば移動できる
石窯の種類
1層式と2層式
石窯には空気の入り口と出口を同じ穴から行う1層式と別々の箇所から行う2層式があります。
- 1層式
- メリット:火力が強い、コストが低い、軽量、制作が手軽
- デメリット:火力調整と調理の同時進行ができない、温度が下がりやすい
- 2層式
- メリット:調理しながら火力を上げられる
- デメリット:1層式のメリットがそのままデメリットになる
- 台座を木材にするために軽量化が必要
- DIY初心者にとって2層式は難しい
- ピザは5分程度で焼けるため、調理と火力調整の同時進行は不要
- 石窯の温度を早く上げられる方が手軽に食べられる
石竈の形
石窯のカタチ(2)形状評価 | 石窯を徹底的に解説するサイトを参考にすると、部屋の形はBOX型とドーム型があります。さらに、間口を四角形にするか、アーチ形にするかという選択があります。
今回は、ドーム式のアーチ型を選びました。1層式にした分の工数をここに費やし、難易度は高いですが見た目の良さを優先しました。
煙突については、当初はつける予定でしたが、以下の理由で最終的につけませんでした:
- 鉄と石の接合部分の設計が煩雑
- 煙突をつけると空気の循環は良くなるが、石窯内の温度が上がりきらない懸念
設計
熱設計
400度近い窯の下に木材の台座があるため、熱による劣化が心配でした。当初はロックウールを敷いて断熱する予定でしたが、最終的に以下の構造にしました:
- 1cm程度の石膏ボード
- その上に2cm程度の耐火モルタル
設計図
この頃はCADも使っていなかったので、Google図形描画で作成しました。以下に設計図を置いておきます。作りながら変わった部分はありますが、参考までに。
耐火モルタルは少し高いですが、アサヒキャスターを使いました。満足しています。
オススメは「ピザ釜 BBQ炉などに アサヒキャスター CA-13T 25kg」です。
リンク
石窯内部の温度測定
400°に耐えられる温度計は高価なので、デジタル式を選びました。K型熱電対を使った測定器を窯を作るときに端子だけ窯内部から出るように埋め込みました。外からデジタルで測れるので、リアルタイムで温度変化がわかり便利でした。
「469 PPLS デジタル温度計 TR-TEMK01 K型熱電対付き 単4電池タイプ」を使用しました。
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製作日数
細かい記録はとっていないので、寄せ集めの画像を動画にしました。製作期間は1カ月程度(最大週2日×4週で8日程度)でした。費用は2万程度だったと思います。(これがほぼ最初のDIYだったので、CADすら持ってなかった)
まとめ
- とても大変で、完成するか分からなかったが、とても気に入ってます
- アメリカ本場のピザが食べれて美味しいです。生地も自作する羽目にはなりましたが。。。
- ただ、年なのでそんなに食べれないことに気づき、オブジェになりつつあります。