遊漁船に乗る前の心がけ
テクニック以前の問題ですが、とても大事なことだと思います。
酔わない
- 船酔いすると釣れる時間が減ってしまうため、酔わないことが大前提になります。
- ボートフィッシング経験が無く、海が荒れているようなケースは要注意です。
一度でも酔ったら終わりです。 - 酔いの状態を脳が正常に戻そうとして、吐くまで地獄が続きます。吐いたら天国になるので酔ったらさっさと吐きましょう。
前日にたくさん酒が残るまで飲まないこと
スポーツ選手が前日酒を飲んだりしませんよね?竿頭をとるためにはできるだけ酒を控えましょう。酒だけが原因ではないですが、普段よりも消化が悪いものをたくさん食べてしまい、酔いやすくなります。食べる量、飲む量をいつも以上に気を付けましょう。
下を向かないこと
特に初心者は必要以上に集中してしまい、気づいたら酔ってます。
何度も言いますが、酔ったと思った時点で終わりです。
以下のような点に注意してみてください。
- 釣っている最中もなるべく景色を見る
- 仕掛けやライントラブル(お祭り)なども1分以上継続しないように細かく作業を中断し、遠くを見る
- 仕掛けを目の高さまであげて目線が真横になるくらいで作業する
体調を整える
船上で腹を下してしまうと、その時間がロスになります。釣れているときに腹が下してしまいトイレに籠ってしまうと竿頭は絶望的です。以下のような点に注意しましょう。
- 夏も含めて防水ジャケットは必須
海上には何も遮るものが無いので風が強いです。降水確率が低くても突然雨が降る場合もあります。ダウンジャケットは暖かいですが、風を通すので、温度が逃げていきますし、雨が降ったら終わりです。 - 午前中に冷たい乳製品は避ける
暖かい乳製品にするか、昼からにした方が無難。 - 肌が露出しないような服装を心がける
しゃがんだ時に肌が露出してしまうと冷えてしまいます。
おすすめは腹巻です。とても効果的です。嘘のように改善されます。
ケガをしないこと
- 釣り針を貫通させない
たまに釣り針が貫通してる人がいます。
魚の気持ちがわかるかもしれませんが、無理に引っこ抜けません。
ペンチで針を折るか、帰航してもらうか、ピアス状態で終わりまで耐えるかになります。 - 針外れでルアーが飛んでくる
水面下で暴れて外れることを想定し、ロッドの直線状に人がいないようにしましょう。
具体的には、魚が離れているときはロッドの先を水面スレスレにする、近いときは手を挙げて高さを出して顔面に当たらないようにしましょう。 - 船から落ちない
タモ(たも網)で魚を掬いに行って、船から身を乗り出したときに床面が魚のヌルヌルで滑って、両手でタモを持っているのでそのままダイブ。必ず滑りにくいゴム製の長靴を用意してください。 - 船の縁に太ももをしっかりとあてる。
波があるときは姿勢を低くし、重心をなるべく下げたりしましょう。 - 魚を掴むときはフィッシュグリップを必ず使う
タイの歯は強靭なので指が挟まれると大変です。フィッシュグリップを使うとおとなしくなります。例えば、他の魚ですが、歯の鋭いタチウオは噛みついてきます。鋭い歯が無さそうな魚でも、小さなギザギザの歯があり、手がボロボロになるのでバス持ちはやめましょう。
予約方法
昨今、エサ釣りや初心者には難しいジギングなどルアー釣りから、タイラバやSLJなどの初心者でも楽しめるような釣り方法が人気です。それに伴い、釣り人口と、遊漁船がとても増えたように思います。特に、コロナあたりでアウトドアレジャーとして人気になったように思います。
乗合とチャーター
乗合いとチャーターで2種類の予約方法があります。
初心者は友人を誘って乗合が良いと思います。
乗り合い
- 1名からでも予約ができる。
- 常連としての顔なじみはいるかもしれませんが、半分以上は一人で来ています。
チャーター
- チャーター出船は一人当たりの値段は変わりませんが、最低人員が決まっているので、会社や友人が多く、身内でだけで楽しみたいという場合に使います。
- チャーターは乗合で一人でも予約していた場合は予約できないので、早めの予約が必要ということになります。人気船は数カ月前から予約する必要があります。
予約するための時間帯
- 一部ネットやSNSから予約できるところがありますが、初心者はまず電話してください。
その船の独自ルールやおすすめタックルなどを聞いておく必要があると思います。 - 時間帯としては、昼過ぎから夕方までが良い。
遊漁船は6時~15時が多いので、船長は必然的に早寝、早起きなります。
おすすめの時間帯は、魚の活性が下がって、中だるみしてる可能性が高い昼過ぎが良いと思います。もしくは、初めてで、色々とじっくり時間が必要であれば、夕飯前後が良いと思います。
狙う魚(ターゲット)
- 最初に予約した人が船長と話をしてターゲットを決めることが多いです。
- 最初に予約しても釣れている魚に変更になる可能性があります。
タイラバはタイ狙いなので年中狙える釣り方ではあるので大丈夫と思いますが、魚種や潮によっては釣れている魚の方が人が集まるためです。 - 初心者の方は遊漁船の空き予約を見て、タイラバが確定したところに予約した方が良いです。
例:タイラバ空き2名などで表示されてると思います。
遊漁船選び
HPの予約状況と釣果を確認すれば、釣れている遊漁船か分かります。
釣果は遊漁船選びがとても重要ですが、それよりも自分に合っている(楽しめる)遊漁船を選んだほうが良いと思います。
遊漁船のまとめサイト
全国版の釣りサイトです。各地域で強いサイトがあると思いますが、対象魚でフィルタもできるので便利です。
中四国であれば以下のサイトがオススメです。
遊漁船の種類
3種類に分けてみました。竿頭を狙うのであればビジネス型の遊漁船です。
サークル型の遊漁船
- 釣りキチが集まる遊漁船で、船長が釣りをしているタイプです。
- アットホームでノリノリな感じで、最新の技術が集まっています
- たいていの場合は常連で埋まっています
- 釣れる魚を釣ることが多いので直前で対象魚が変わったり、残業してくれることもあります
初心者と伝えれば、手取り足取り教えてる場合が多いので釣り好きならこのタイプ。
ビジネス型の遊漁船
- 船を数隻持っていて、造船や別の事業の兼任しているタイプ
- 個人事業主ではなく会社としてやっているところが多い
- 船がハイテクだったり予約システムがWEB上でできたりとZ世代は入りやすい
- SNSをうまく使ったり、メディアをうまくつかいます。
- 魚を大きめに取るように撮影したり、釣れる日だけブログに載せるなど営業寄りの傾向
- 雇われ船長の場合は、釣れていても時間になったら帰ります
- 船長によって当たり外れがあり、釣り好きには向かない船です
一般的な遊漁船
- 大部分がこのタイプで、多種多様な船があります。
- 遊漁船同士のネットワークが強い
- 人に説明するのが得意でない人が多いのでHPにたくさん注意書きが書いてあるのはこのタイプが多いです。
初心者であればビジネスタイプでレンタルするのが一番良いと思います。
チャーターやレンタルも慣れていますし、予約も取りやすいですし、レベルが低い傾向があるので竿頭も狙いやすいです。
次に、一般的な遊漁船で自分に合う船長を見つけるか、技術を磨くのであればサークル型に挑戦してみるのが良いかなと思います。
遊漁船選びのヒント
- ブログ
船長の人柄が分かると思います。 - 空き予約
一週間前に土日がスカスカのところは釣れない可能性が高いです。 - 専門性
専門性は釣果を見ればだいたいわかると思います。
タイラバを中心とした遊漁船もあります。
- 安全性
これは船長次第なところがあるので見極めは難しいです。Google mapやXなどで検索してネガティブが無いか、もしくは口コミで調べるしかないです。
【安全チェックポイント】 - ブログ、HPが丁寧であれば安全に気を使ってるような気もします。
- 天気が荒れたときに中止の判断をしている。
出船基準は法になってないので、船長任せです。信頼できるかは重要。 - 昼と夜を同時にやってるところはかなり危険と思います
- 船の定期的なメンテをしてるか分かる。
参考情報として、国交省の2013年から検索ワードで”遊漁船”でしらべた事故履歴です。乗る前に一度確認してみてください。
遊漁船に関する事故レポートまとめ
- 健康・安全がとても大事
- まずはビジネス型の乗合船がおすすめ(釣り好きは最初からサークル型でも◎)
- 遊漁船選びは命を預けるのと同じ
簡単分かりやすい動画
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