1年間ホームページを運営してきましたが、アフィリエイトなどでホームページ運営費くらいは捻出できるだろうと思いましたが、アクセス数が全然伸びず。Mixhostは一年目は安いのですが、更新時にはかなりの料金になります。一気に、5倍近く! なので、ホームページのレンタルサーバーとドメイン運営会社(レジストラ)を変更することにしました。
サマリ
- キャンペーンを利用して、レンタルサーバー代金が8,000円から3,000円に削減できました
- ドメイン維持費が2,000円から1,000円に下がりました(ただし、移管に1,000円程度かかり、来年からは1,500円程度かかります)。
- 肝心の速度ですが、ロリポップの安いプラン(ライト)にも関わらず、特に気になりませんでした。
代替案の検討
いくつかの代替案を検討しました。
ホームページをやめる
ホームページをやめることも考えました。しかし、1年で40記事も書いたのでもったいないと踏みとどまり、代替案を探し始めました。
Google Bloggerの検討
- 【メリット】
- 独自ドメインのまま移管でき、無料運用(ドメイン費用は掛かる)ができる
- Export To Bloggerというプラグインを使えば30分ほどできました。画像は元の場所を参照してるみたいなので、別のツールで移動させる必要があるそうです。
- 【デメリット】
- WordPressからBloggerへの移行は簡単だが、将来的にBloggerからWordPressへの移行が難しい
- 参考に移動した後はこんな感じです。ちょっと色気がないというか、寂しいというか。ですが、文章メインな人は十分だなと思いました。
以下が実際の移設後の画面です。
Google Cloud Platform (GCP)の検討
- 【メリット】
- 無料枠を使えば無料でwordpressを運用できる
- 【デメリット】
- WordPress以外の設定が複雑
- Googleの突然のサービス変更で無料でなくなる可能性
- 運営が面倒
- WordPressを自分でインストール・設定する必要がある
こちらも実際にやってみました。このサイトが参考になりました。
「WordPress with NGINX and SSL Certified by Bitnami and Automattic」というプラグインを使えば構築の大筋はできました。その後で、以下にあるようにe2-mirco VMインスタンスを無料で作れます。
wordpressの中身もプラグインで引っ越ししました。プラグインは、「All-in-one WP Migration」を使いました。
ですが、GCE環境のファイルオーナーのアクセス権やオーナーを変更する必要があり、LINUXに慣れてない人は難しいのかもしれません。さらに、デフォルト設定だと、容量が80MBまでしかアップロードできなかったので、その対応もする必要があります。これは、プラグインに課金するか、自分でサーバー側の設定を変える必要がありますが、サーバー側を修正する知識が必要なので、慣れてない人には難しいのでオススメできません。さらに、無料だけあって速度が遅く、多少お金を払ってでもと思いましたが、無料枠を超えると、いきなり月1000円くらいの使用料になってしまうので、断念しました。
格安レンタルサーバー
以下二つが候補にあがりました。一年のコストで比較した結果です。
さくらインターネット | 500円で安価。データセンター投資に積極的 |
ロリポップ | キャンペーン割引で300円で安価。 |
結論
いくつか方法を検討しましたが、安さと時間を考えてレンタルサーバーのロリポップにしました。ドメインレジストラもMixhostからお名前.comに変更しました。.comドメインの中で最もやすかった。お名前.comは安かったのですが、UIや管理画面の更新の催促が多すぎるので来年は違うレジストラも検討します。クラウドフレアなら、最低維持費にできるみたいなので、高速化も兼ねて変更しようと思います。
実際の移行手順
実際にやったことを備忘録含めて記載します。
ドメイン管理の移行
まず、ドメインをお名前.comの管理に移しました。 Mixhostの管理画面から、レジストラブロックを無効にします。 次に、EPP Code(Auth Code)を取得します。 お名前.comでドメインとEPP Codeを入力し、支払いを済ませれば完了です。一日もしないうちに完了メールが届きました。ドメインの管理会社が変わっただけなので、サイトの見た目は全く変わりません。
レンタルサーバーの契約
次に、ロリポップでレンタルサーバーを契約しました。 最初から独自ドメインを使うと切り替え時におかしなことになるかもしれないと考え、まずは割り当てられたドメインで作業を進めました。料金の支払いを済ませれば契約完了です。
WordPressの移行
WordPressの引っ越しは、予想外に簡単でした。 キャッシュを使用するプラグインがある場合は、それを無効にします。元サイト(Mixhost)のWordPressのIDとパスワードを入力するだけでした。10分もしないうちに終わった気がします。
レジストラの設定と独自ドメインの設定
独自ドメインの割り当ては少々複雑でした。 まず、ロリポップ側の管理画面から、DNSアドレスが2つ表示されるので、これをお名前.comに設定します。具体的には以下のようになります:
プライマリネームサーバー:uns01.lolipop.jp
セカンダリネームサーバー:uns02.lolipop.jp
設定後は以下のようになります。
独自ドメインの設定
ロリポップ画面から独自ドメインを設定します。
公開フォルダはロリポップのドメインのFTPを使う場合は空にする必要があります。
ドメインの反映
ロリポップの管理画面に戻り、独自ドメインに設定すると完了です。お名前.comが手続きをしてから、最大72時間ほどかかるとのことです。これはかなり混乱しました。
まず、過渡期は要注意です。タイムラグあるので、私はてっきり完了したのだと思って新しい記事を編集していたのですが、前(mixhost)のwordpressにアクセスしていたり、記事が反映されないという問題がありました。wordpressの更新をすると、mixhostに行ったり、ロリポップに行ったりするなど、現象としては記事が消えたりという現象にもなりました。take1bitというドメインは一つですが、それを誘導するDNSが不安定の場合はmixhostにつないでも、ロリポップにつないで中身は同じなので、どちらにも行く可能性があるということらしいです。教訓としては72時間待った方が良いということだと思います。一回失敗してると、再度72時間かかりますので、引っ越しの際はとても待ち時間が多いということを頭に入れた方が良さそうです。
以下のサイトでAレコードとNSレコードというのがOKになればおそらく表示されます。CNAMEも必要そうですが、現在なくても表示されるのでまぁ、いいかと放置します。
WordPressの最終調整
更新後、画像や文字が正しく表示されない部分があり、wordpressの設定画面を独自ドメインに設定する必要があります。
これは、WordPressの設定画面にある「WordPressアドレス」と「サイトアドレス」を、割り振られていたアドレスから独自ドメインに変更することで解決しました。
パフォーマンスの比較
以下のサイトを使って測定しました。
以下のスコアで表示され、パフォーマンス以外はグリーンだったので、パフォーマンスの違いを表示します。
- ロリポップは初期設定のドメインだとかなりのハイスコアでした。なぜか、独自ドメインを設定するとパフォーマンスが落ちてしまった。
- Google Cloud Engineもハイパフォーマンス環境で試してハイスコアを狙ったのですが、何故か劇落ち。これもよくわからない
サイト | パフォーマンスのスコア |
mixhost | 69 |
ロリポップ(独自ドメイン適用前) | 77 |
ロリポップ(独自ドメイン適用前) | 59 |
Google Cloud Engine (無料枠) | 71 (ハイパフォーマンスだと47) |
Blogger | 68 |
クラウドフレア
クラウドフレアで高速化できるようなので、ロリポップで試したのですが、何故かうまくいかず、画面が表示されない状態に陥ってしまいました。72時間待っても改善せず、ロリポップのライトプランはクラウドフレアの対応ができないような気がしました。
まとめ
ウェブホスティングサービスの移行を通じて、以下のことが分かりました:
- コスト削減:Mixhostからロリポップへの移行で、年間のホスティング費用を大幅に削減できました。
- 意外な簡便さ:WordPressの移行やドメインの設定など、技術的な作業は予想以上に簡単でした。
- DNSの伝搬:DNSの伝搬速度遅く、引っ越し前と後のwordpressをいじっているのか分からなかった。この判別が結局、時間じゃないとダメのようです。
- パフォーマンスへの影響:若干のパフォーマンス低下はありましたが、体感的には大きな問題はありませんでした。
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登録済みドメインでも手に入る「お名前.com プレミアムドメイン」追伸
wordpressのcocoon設定の変更が適用できませんでした。。これはロリポップのファイヤウォールが効いてるみたいで、WAF(Web Application Firewall)設定のログをみるとしっかりとブロックされていました。cocoon設定をいじる時はWAFを無効にするか、.htaccessに情報を追加することで設定できるようになるそうです。(他にプラグインを使った方法もあるようです。)設定項目ごとにアクセス領域が違うようなので、弾かれる度に追加してく感じで対応できると思います。
.htacessに追加する情報の例です。
# WAF Exception Rules
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