こんにちは!自宅ベランダでツバメの巣を定点観測しているTake1bitです。
先日撮影したヒナのあくびの映像を使い、YouTubeショート動画を作成する過程で、GoogleのAI「Gemini」に動画ファイルを直接アップロードして、改善案を相談してみました。
本記事では、AIとの対話を通じて、一本の動画がどのように改善されていったのか、その全過程をレポートします。
すべての始まり:撮れたての「あくび動画 ver.1」
まず、私が最初にGeminiに見せたのが、こちらの動画です。
AIとの対話による改善プロセス
改善①:視聴者離脱を防ぐ「冒頭」の改善
ショート動画は最初の1秒が勝負です。Geminiから「冒頭のアイキャッチが約3秒と長く、視聴者が離脱する可能性がある」との指摘を受け、表示時間を約1.5秒に短縮し、すぐに本編が始まるように修正しました。
改善②:動画の雰囲気を決める「BGM」の選曲
次にBGMの追加です。私が使っている編集ソフトのBGMリストを見せ、「どれが良いか?」と相談したところ、的確な提案がありました。
Geminiからのアドバイス(要約) 「リストの中では、**ピアノの『Cradle』が最高の選択肢です。『Cradle』は『ゆりかご』を意味し、生まれたばかりのヒナのための『子守唄』**としてテーマに合っています。」
曲名からその意味を読み取り、映像の文脈に合わせて提案する能力には驚かされました。
改善③:動画の余韻を高める「終わり方」の追求
当初、私はあくびの瞬間にシャッター音と静止画を入れる演出を試していました。しかし、これについてもGeminiから鋭い指摘がありました。
Geminiからのアドバイス(要約) 「クリエイティブなアイデアですが、シャッター音や静止画は『ここで終わり』という明確な合図になり、ループ再生されやすいショート動画の良さを妨げる可能性があります。あくびの余韻を残し、スッと終わる形がベストです。」
プラットフォームの特性を理解したアドバイスに基づき、余計な演出を削除し、クリーンなエンディングに修正しました。
改善④:魅力を引き出す「テロップと演出」
さらに、映像表現を磨くための細やかな提案もありました。
Geminiからのアドバイス(要約) 「客観的な『あくびショット』という文字より、『かわいい大あくび!』のような感情的な言葉の方が親近感が湧きます。また、ヒナにゆっくりズームしていくと、視聴者の視線を自然に誘導できます。」
これらのアドバイスもすべて反映させました。
改善⑤:新規と既存ファンに響く「タイトル」の最適化
最後にタイトルです。「DAY37」というシリーズの継続性を示しつつ、新規視聴者の目も引く「ハイブリッド型」を提案されました。
Geminiからのアドバイス(要約) 「
[シリーズ名] DAYXX「[その動画固有のタイトル]」[ハッシュタグ]
という構成がおすすめです。」
このアドバイスを元に、最終的なタイトルをトックリツバメ観察記録 DAY37「おねむの時間」
としました。
ビフォーアフター
こうして、AIとの対話を経て完成した動画がこちらです。
変更点を表にまとめると、その進化は一目瞭然です。
項目 | 変更前 (Before) | 変更後 (After) |
冒頭 | 約3秒の画像表示 | 約1.5秒に短縮 |
映像効果 | 固定カメラ | スロープンで臨場感アップ |
テロップ | 客観的な説明 | 感情的な言葉で親近感アップ |
音楽 | BGMなし | 感動的なピアノBGMを追加 |
終わり方 | 唐突な効果音と黒画面 | 自然な余韻を残すクリーンな終わり方 |
タイトル | シンプルな説明 | シリーズと内容を両立した戦略的なタイトルに |
それと視聴回数の結果です。これを見る限り、改善があってもなくても変わらないという結果になっていそうではあります。視聴者数だけでいうと、内容よりもほかに改善するところの方があるのかもと思いながらも、アドバイスは納得できるものが多く、今後のつながる可能性をあるように思います。

まとめ:クリエイターの新たな相棒
動画制作の副操縦士(コパイロット)として、AIは非常に頼りになる存在でした。特に、題材をもとにストレートな改善案をくれるため、セミナーや他のYouTuberを参考にする時間がない人にとっては、強力な時短ツールになるでしょう。
現在はまだ動画生成自体のコストは高いですが、将来、編集ツールを直接AIが操作できるようになれば、プロに近い動画が誰でも作れてしまう世界もすぐそこまで来ているのかもしれません。